2019/07/19
岡山理科大学の7月16日付ホームページによると、同大学教育学部中等教育学科の学生たちが考案した授業・教材が基になって、岡山県の特別支援学校向けの新たな教材が誕生し、公益社団法人「消費者教育支援センター」(東京都渋谷区)の消費者教育教材資料表彰2019で「優秀賞」を受賞した。
「障がい者の皆さんの消費生活改善に少しでも役に立てば」との思いから教材作りをすすめたのは、中等教育学科・国語教育コースの札埜和男准教授研究室のゼミ生9人。教材は、インターネットショッピングとゲーム課金の二つをテーマにまとめたもので、例えばインターネットショッピングでは、「『利用規約』とはサイトを使うときの『ルール』という意味です。『同意』とは『はい、分かりました』という意味です」、ゲーム課金では、「ゲームを続けるためにお金を支払うときは、いくらまで使えるか、おうちの人と相談しましょう」というように、イラストをふんだんに使ったスライドで分かりやすく説明。この教材を使って今年1月、県立岡山東支援学校でモデル授業を行ったところ、非常に好評だったことから、実際に教材が作成されることが決定。岡山県が今年3月に「インターネットショッピング授業教材パック」(全36ページ)、「支払い授業パック」(全39ページ)として発行し、県内の特別支援学校に配布された。消費者教育支援センターの消費者教育教材資料表彰2019には全国から55点の応募があり、この教材を含めて19点が優秀賞を受賞した。