2018/04/06
私立大学入学費用の借入額の平均が、過去最高の197万5000円となったことが2018年4月4日、東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)の調査結果からわかった。受験から入学までの費用負担を「重い」と感じる家庭は9割を超えている。東京私大教連は東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木、長野、新潟、山梨の1都9県の私立大学・私立短大・私立高専の教職員組合を対象とする連合体。「私立大学新入生の家計負担調査2017年度」は、2017年4月に首都圏の私立大学・短大に入学した新入生の家庭を対象に実施した。有効回答数は4,554人。
「受験から入学までの費用」は、自宅外通学者が前年度比2万9500円増の216万816円、自宅通学者が前年度比5400円減の154万6416円。自宅外通学者の「入学の年にかかる費用」は、前年度比3万3900円増の296万6,516円。このうち、「仕送り額(4~12月)」は、前年度比4400円増の80万5700円。自宅外通学者世帯の平均税込収入900万7000円に占める「入学の年にかかる費用」の割合は32.9%と、3分の1にのぼる。入学費用を借入れした家庭は17.9%。自宅通学者16.1%に対し、自宅外通学者は21.1%と2割を超えている。借入額の全体平均は、1983年度の調査開始以来もっとも高い197万5000円となり、前年から15万円増加した。住居別では、自宅外通学者233万9000円、自宅通学者167万6000円で、いずれも過去最高額となった。特に自宅外通学者の借入額の増加が顕著で、前年度から22万円増えている。(東京地区私立大学教職員組合連合「私立大学新入生の家計負担調査2017」 4/4)